今回は中国輸入の利益計算についてお伝えします。
中国輸入を取り組んでいく上で仕入れ原価以外に、
・中国国内送料
・関税
・代行手数料
など様々な輸入経費がかかってきます。
一般的に中国輸入に取り組んでいる方は、アリババやタオバオという中国サイトから代行業者を通して商品の買い付け依頼します。
そこで発生するのが代行手数料です。
買い付けやFBA納品作業など依頼した場合は必ずこちらの手数料がかかってきます。
そうなると商品1つあたりの利益計算がややこしくなるはずです。
結局、どのように利益計算したら良いのか悩みますよね。
本記事でわかること
・国際送料の計算式について
・1商品あたりに対して利益計算する方法
ではさっそく解説していきたいと思います。
輸入経費について
輸入経費とは、代行手数料や国際送料になってきます。
代行業者に依頼する場合、下記の手数料が発生します。
・検品・OPP袋入れ替え手数料
・FBA直送手数料
・中国国内送料
買い付け手数料は代行業者によって異なってきます。一般的に買い付けに対して5%〜がかかってくる計算になります。
その他、FBA直送ラベル貼り、OPP袋の入れ替えやブランドタグの取り付けなど1商品あたりに料金が発生します。
検品やFBA納品作業(ラベル貼り)に対してかかってくる手数料は1商品あたり1〜2元程度になります。
1つあたり日本円で20円くらいですね。
中国国内送料は買い付けする工場から代行業者までの距離によって変動してきます。
国際送料について
では、国際送料についてお伝えしていきます。
国際送料は、中国から日本に発送する送料ですね。
例えば、「船便、航空便」輸送方法によって到着日や送料なども変動してきます。
また、国際送料は重量によって変わってきます。
(以下は国際送料の計算式になります)
↓↓
容積重量(kg)=縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)÷5000(もしくは6000)(㎤/kg)
で計算される重量のことです。
例えば、10kg、50(cm)×50(cm)×50(cm)の荷物の場合、容積重量は25kgとなります。
この場合、どちらか重いほうの25kgが重量として採用されます。
関税
関税とは外国から輸入する際にかかってくる費用になります。
関税の税率は税関のウェブサイトをご覧ください。
本やCD/DVD/ブルーレイは無税なので関税はかかりません。
輸入関税は物によって税率が変動してきます。
「物品の種類(素材や材質、製造方法)」「輸入元の国・地域」「用途」の3つの要素から、関税額が決まっていきます。
1つ覚えておいてほしいのですが、税関と関税は似たような感じですが、意味が異なります。
「税関」は「関税の取り立てる」をおこなう所です。
この税関に通す際は手数料が発生しますので覚えておきましょう。
通関手数料は荷物1つにつき200円です。
関税が無税の場合は通関手数料はかかりませんが消費税のみ課税されます。
関税や消費税の請求書は、
↓
商品が日本へ到着し、税関で輸入申告や、関税、輸入消費税の納税手続き等を行う
↓
輸入許可通知書が発行され、商品の引き取りが可能。
↓
請求書が依頼元に送付されますので、郵便局で支払う形になります。
1商品あたり仕入れ原価の計算方法
僕が普段使っている仕入れ原価の算出方法は次のとおりです。
商品原価×中国元レート+25元(500円)
商品1個あたりに対して、大体このくらい(手数料・国際送料)になるイメージです。
実際にどのくらいの輸入経費がかかるのかは、商品を発注してみないとわかりません。
商品が代行業者に到着しましたら、インボイス(領収書)を発行できるので、そこで国際送料や手数料を確認することができます。
発注数÷(送料や手数料)=輸入経費で算出できます。
例えば、下記の商品を仕入れ対象とした場合、
仕入れ原価(31元)×現在の為替レートは1元=21円ですので、
31元×21円/元=651円
輸入経費+500円と過程します。
販売価格は4080円
仕入れ原価1151円
FBA手数料999円
つまり、商品の利益額は、
(販売価格)4080円-(FBA手数料)999円-仕入れ原価1151円=1商品あたり1826円の利益額になりました。
まとめ
中国輸入では仕入れ原価以外にも国際送料・手数料など様々な輸入経費がかかってくることがお分かりいただけたでしょう。
また、経費を含めた仕入れ原価の算出方法は先程お伝えした、
商品原価(1つあたり)+500円を目安に考えていただければと思います。