Amazonで特許侵害が起きることをご存知ですか?
こんにちは!ひゆんです。
最近、輸入で買い付けた商品が特許侵害しているとAmazonから通報が来ました。
その商品は車用品のダッシュボードトレイです。
僕としては似たような商品だけど別のデザインの商品だし、問題ないと思ってAmazonに出品しました。
ですが前述の通り、Amazonから特許侵害の通報が来て、出品を取り消さざるをえませんでした。
悔しかったですし、方々に迷惑をかけることになりました。
どうしてこんなことが起こったのか。
皆さんが同じようなことにならないように、Amazonの特許侵害についてご紹介します。
特許侵害とは
特許権の侵害とは、特許権の登録がなされている発明(特許発明)を、特許権者に無断で業として実施(使用など)することを意味します。 特許権侵害には「直接侵害(文言侵害)」「均等侵害」「間接侵害」の3種類があり、いずれかに該当すると差止請求・損害賠償請求・刑事罰の対象となります。
引用元:法改正 最新ニュース
要するに、権利の対象となる発明したもの(生産、使用、販売など)を独占できるので、権利侵害者に対して警告や損害賠償を請求できる。
ということになります。
Amazonで特許侵害を通報されるプロセス
Amazonの特許侵害を報告できるアカウント
Amazonで特許侵害を通報するには、2種類の報告フォームから報告することができます。
1.違反を報告
2.侵害を報告
『違反を報告』はAmazonブランド登録アカウントにログインできる方のみ報告ができます。
『侵害を報告』は出品者・ベンダー・購入者アカウントにログインできる方のみ報告できます。
2種類ありますが、報告できるアカウントの種類が違うだけで、報告される項目は同じです。
どちらにしてもAmazonブランド登録をしていないアカウントであれば、権利侵害や知的財産権の侵害などに対してAmazonに報告しても仲介に入ってくれないので、出品者同士で解決する必要があります。
ブランド登録は早めに取得しておくのが良いでしょう。
Amazon権利侵害の報告の対象
どういった場合が権利侵害の報告の対象となるかというと、以下のようになります。
・著作権侵害→著作権で保護された画像を許可なく使用・海賊版を販売
・特許侵害→特許を取得している商品が第三者によって無断で販売されている・模倣品の販売
・意匠権の問題→デザインを模倣した商品が出品されている
僕の場合は特許侵害の『模倣品の販売』に該当したのだと思われます。
(実際に送られて来たメール)
(実際の商品)
こちらの商品に対して権利侵害の通知がAmazonから警告が来たので、買い付けをした工場と輸入代行業者に確認をしてみたところ、
商品が違うので意匠権(権利侵害)にあたらないとのことでした。。
要するに形状自体は類似していますが違うものという回答になります。
この問題を解決するのは、違うものだという証明書をAmazonと権利者に提出しなければならないので輸入代行業者に証明書を依頼したところ工場から提供できないとの回答でした。
↓↓
恐らくアカウントや取引量の違いでの対応かと思いますので、ここは諦める判断が無難だと思います。
またAmazon意匠権での警告でアカウントが突然バンという事はないと思います。
過去に何度も同じ内容をしていれば別ですが、健全な運営を取り組んでいれば問題ないのであまり気にする必要はないですね。
Amazonでの権利侵害におけるポイント
侵害を報告できるのは権利者または代理人のみ
知的財産権の侵害の報告は、『ブランドの権利所有者』または『権利所有者の許可を得た代理人』のみが行えます。
つまり、仮にそれ以外の人が侵害を報告しようとしてもAmazonは対応しません。
↓↓Amazonブランド登録についての記事は下記を参考にどうぞ。
商品の不正流通に関する問題には対応しない
Amazonは不正流通に関しては対応しません。
第三者が不正に商品を販売している場合は、当事者に直接連絡しなければなりません。
権利者侵害に対しての謝罪文については下記の記事を参考にどうぞ。
商品識別コードは知的財産権を保護しているわけではない
JAN、ISBN、EANなどの商品識別コードは知的財産ではありません。
商品識別コードに関する報告がされても侵害の対象になりませんので、Amazonは対応しません。
Amazonで特許侵害の通報をされた場合
権利者から警告があった場合、Amazonから報告が来ます。
「いや、自分は違反に関する商品を販売していない!真っ当なことしかしていない!」
というのであれば、証明できる書類を集めておきましょう。
書類についてはAmazonから求められる情報を提出できれば出品を再開できるケースもあります。
証明できる書類が用意できなければ、
②権利者に謝罪文を送る。
③Amazonからの回答にアクションする。
下手に申告するよりも内容についても弁明が一番なので、アマゾン側と権利者に連絡をしてこの商品については取り下げというのが一番だと思います。
権利者侵害に対しての謝罪文については下記の記事を参考にどうぞ。
Amazonで特許侵害を報告されないために
僕が今回の経験で痛感したのは、
『車用品など特許を取得されている商品はデザインが違っても販売するのは危険』
ということです。
これはリサーチ段階から確認していくことが必要でしょう。
リサーチで「この商品、いいな!」と思ったら、似たような商品が特許申請されていないか確認しておくべきです。
特許が検索できるサイトは以下です。
↓ ↓ ↓
https://www.j-platpat.inpit.go.jp
特許申請されていなければAmazonで出品しても問題ないでしょう。
僕も今回痛い目を見たので、これからは注意しようと思っています。
まとめ
それでは今回のまとめです。
・権利侵害を報告できるアカウントは2種類
・報告の対象となるのは、
・商標権侵害
・著作権侵害
・特許侵害
・意匠権の問題
・権利侵害には3つのポイントがある
・特許侵害で報告されないためには、商品が特許取得されていないか調べること
この中で最も伝えたいことは、「特許侵害で報告されないために、商品の特許が取得されているかきちんと調べることが大切」ということです。
皆さんも、僕と同じようなことにならないよう、権利の侵害に関してはしっかり調査をしてから出品しましょう。
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