こんにちわ、ひゆんです。
実は2021年の9月にAmazonアカウントが停止されました。
アカウント再開の為に、なんとか諦めずに取り組んだ結果、1ヶ月で復活することができました。
今回はその経緯について詳しくお伝えしていきます。
・Amazonアカウントの停止原因
・復活までの対応策
・アカウント停止を防ぐ方法
今後、Amazonセラーとして販売していく方は、かなり重要な内容となっていますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
では、さっそく見ていきましょう。
Amazonアカウントの停止原因
緊急: Amazon出品用アカウントはレビュー中です。
というAmazonから1通のメールが届いていました。
恐る恐る中身を確認してみると、
血の気が引きました。。
さすがにアカウント停止の一歩前ということを認識しました。
「出品者様の資金はアカウントに残ったままとなり、レビューの間は出品者様に送金されることはありません」
「24時間以内に詳細な情報を電話でご連絡します。」
ということなので、とりあえず電話を待つことしかできません。
数時間後、テクニカルサポートから電話があったので、状況を詳しく聞くと、
「商品の信憑性に関する苦情」が購入者からAmazonに届いております。
とのことです。
アカウント健全性を確認してみると、確かに「商品の信頼性に関するお客様からの苦情」に対して2件のカウントが付いていました。
内容を確認してみると、
化粧品に対して1件
苦情の原因としては、
プリンターは動作不良の苦情です。
化粧品は(ファンデーション)なのですが、品質が悪く中身が固まっていたそうです。
挙句の果てに偽物扱いされました。
偽物ではないんですけどね。。
もう、後悔しても遅いですが商品管理だけは徹底するべきだと痛感しました。
もちろん、こちら側で納品前に必ず動作チェックはおこなっています。
化粧品に関しては、新品なので中身を確認することができないですが、保管場所が重要だという事が、今回のアカウント停止で学ぶことができました。
化粧品は「温度や湿度」などで、中身が固まったり溶けたりする場合があるそうです。
つまり品質が低下するので、使い物にならない場合があることを覚えておきましょう。
・夏なら日光を避け温度が高いところに保管しない
・冬であれば温度が極端に低いところに保管しない
という徹底的な商品管理が必要です。
アカウントがレビューされて翌日、Amazonから2通目のメールが届きました。
(Amazon:2通目のメール)
領収書の提示を求められました。
「以下に記載されたASINに対して、仕入れ先から発行された、過去365日以内の請求書または領収書の写し」
必要な情報を送信しないと、どうなりますか?
72時間以内に必要な情報をご提供いただけない場合、出品者様のアカウントは一時的に閉鎖されます。 」
もうアカウント停止状態です。。
この瞬間、、最悪な事態もよぎりました。
Amazonは「過去365以内の請求書または領収書」の提出を求めていますが化粧品は1年前に購入したものでした。
とにかく、アカウント復活に向けて最善を尽くすことが重要なので、ダメ元ですが期限切れの領収書を提出しました。
【Amazon: 3通目のメール】
はい、予想通り却下されました。
「お送りいただいた情報を受領いたしました。一部不足している情報がございましたため、今回はアカウントの再開を見送らせていただくことになりました。
アカウントを再開するには、以下の情報をお送りください。
以下の ASIN について、過去 365 日以内に仕入れ先から発行された請求書または領収書のコピー。 」
Amazon側に、過去365日以内の領収書を提出できないその旨を伝えたところ、
・今後の将来的な仕入れ先の領収書
・なぜ、過去365以内の領収書の提出ができない理由(改善計画書)
の提出を求められました。
請求書や領収書には、
・商品名
・購入個数
・仕入れ先住所
・仕入れ先の電話番号
などの詳細な記載があるものを提出しなければなりません。
領収書を新たに用意する為、上記の情報が明記されている店舗で商品を購入しました。
領収書に明記されている商品情報については、今回苦情を受けた商品カテゴリーでなければ何でも良いとのことでした。
改善計画書の内容はイメージしているよりも、はるかに文章力が問われますし、Amazonが求めている情報に対して超具体的な内容が求められます。
こちらが提出する内容(改善計画書)と求められている情報が合致しない限りはアカウント再開はほとんどの確率で難しいということがわかりました。
改善計画書の書き方のアドバイスを元に自分なりに完成させて、Amazonに提出しました。
求められる内容、
・今回の根本原因になった理由
・解決策
・今後の改善策
これらの情報を的確に回答する必要があります。
【Amazon:4通目のメール】
情報が不足しているとのことで却下されました。
修正点をテクサポに聞いて再度、改善計画書を提出しました。
【Amazon:5通目のメール】
なんと、、更に状況が悪い方へ向かっていきました。
「出品者様のアカウント残高はそのままですが、この問題が解決されるまで支払いは保留となります。」
ご利用の出品用アカウントは法律と規制に従って、あるいは行政当局による処分要求に応じて直ちに閉鎖する必要があるため、この通知を以って出品用アカウントは閉鎖となります。」
アカウントが再開されるまで、売上金額は永久に保留しますよ!
という通知です。。
もう諦めモードに突入していました。
ただ、この時点で87万円の残高が残った状態なので、諦めたくないですし、諦めたらそこでAmazonセラーとしても終了です。
なんとか、保留金だけは回収したいですよね。
こうして何度か改善計画書の提出をしているとメールが届かなくなるケースがあります。
なぜ、返信のメールが届かなくなるかは謎です。
返答メールを待っててもメールが届かない場合があるのでパフォーマンス通知を必ず確認しましょう。
もう1人では限界と感じたので、最終手段を考え、
「アカウント復活サポート」に相談をしてみました。
アカウント復活サポートとは、Amazonアカウントを再開に向けて解決策を考えてくれるサービスです。
復活サポートの相場は16~25万程度になります。
ネットで調べてみると5、6件は見つかったので、その中で料金や対応などを確認して、それぞれ比較しました。
自分が求めている条件にマッチしたところが見つかったので、アカウント再開の為に手持ちの資金16万円を支払い、一か八かの思いで依頼しました。
注意してほしいのが、アカウント復活サポートに依頼すれば、すぐに再開するわけではありません。
もちろんプロの方なので、アカウントの再開に向けて改善計画書の内容を的確に作成してくれます。
依頼者がすることは、テクニカルサポートに改善計画書の不足情報や修正点を問い合わせることです。
その情報を復活サポートに提示するだけです。
そんな感じで復活サポートから作成していただいた改善計画書を提出したところ、
これもまた、「情報の不足」という理由で却下されました。
【Amazon:6通目のメール】
改善計画書を何度も何度も提出してみて、わかったことなのですがアカウント再開のためにAmazonが求めている情報とこちらが提出する内容に、少しでもズレが生じると求められる内容が変わってくることに気付きました。
求められている情報に対して、的確に返答するべきなのです。
根拠のない情報を提出すると、
その内容に対して追求されてしまいます。
例えば、アカウント停止した場合、FBAに納品してある商品は全て返送しなければ復活できないケースが多いことがわかりました。
そこで、今回はプリンターと化粧品の苦情でしたよね。
カテゴリーは「ビューティー」と「パソコン周辺機器」に該当しますので、
返送する在庫はビューティーとパソコン周辺機器に関連する商品だけを返送しました。
改善計画書には今回苦情の根本原因となったビューティーとパソコン周辺機器の商品を返送しました。
他のカテゴリーは問題ありません。
というような情報を提出してしまうと、
なぜ、他のカテゴリーは問題ないと言い切れるのか?その根拠は?
よって、更にアカウント再開まで長引くことになりかねないです。
【Amazon:7通目のメール】
6通目のメールも同じく修正点を求められました。
ほとんど同じ定型文の返答が送られてきます。
【アカウント:8通目のメール】
今までは出品や販売自体はできていたのですが、8通目のメールで、「出品サービスが利用できなくなりました。」と通知が来ました。
ここまで、なんと8回もやりとりしていますが、どんどん状況が悪くなっていくので本当にアカウントが再開できるのか?という半信半疑な気持ちでした。
【Amazon:9通目のメール】
またまた、再開ならず。。
同じく改善点についてテクサポに問い合わせをおこない、修正していくだけです。
次こそは!アカウント再開を願って10回目の提出をしました。
【Amazon:10通目のメール】
アカウント再開できませんでした。。
もう無理なのでは、
と、諦めモード。
復活サポートの方から聞いた話ですが、知的財産侵害はアカウント再開まで、かなり長引くケースが多いとのことです。
ましてや、領収書も期限内のものではないので尚更です。
この時点でアカウント停止してから1ヶ月が経過しています。
諦めずに再度、改善計画書を提出!!
【Amazon:11通目のメール】
ついに!!
アカウント再開のお知らせです。。
もう、本当に本当にホッとしました。
Amazonのプラットフォームで当たり前のように販売できることが、どれだけありがたいことか、身にしみて実感しました。
復活までの対応策
では、アカウントが再開するまでの対応策について解説します。
・復活サポートに依頼
・在庫管理画面の全ASINを削除
・FBA納品の在庫を全て返送
・改善計画書は適切な内容を明記
・今後の将来的な仕入れ先の領収書を提出
アカウント停止理由によって、もちろんアクションをする内容は変わってきます。
復活サポートに依頼
アカウントが停止になった場合、再開に向けて1人で全てAmazonが求める情報を的確に提示できれば復活サポートに依頼する必要はないです。
ただ、想像している何倍もの具体的な内容の改善計画書を提出しなければアカウント再開は難しいでしょう。
もちろん、停止の内容によっては改善書を数回程度提出しただけで、再開がスムーズに行く場合もあります。
在庫管理画面の全ASINを削除
これは必ずやったほうが良いです。
Amazonの在庫管理画面の全てのASINを削除しましょう。
仮に知的財産権侵害の申し立てが原因で停止になった場合、該当商品に限らず全ての在庫を削除した方が再開がスムーズに進みます。
FBA納品の在庫を全て返送
注意しておいてほしいのですが、FBA在庫を全て返送をおこなった後に、在庫管理画面からASINを削除しましょう。
在庫管理画面の「販売不可在庫の返送/所有権の放棄」の在庫数の反映に時間差が生じるので、ややこしいことになります。
とりあえず、
①FBA全在庫を返送
②在庫管理画面の全在庫(ASIN)削除
の順番であれば問題ないです。
返送依頼をおこなった際の「依頼番号」は証拠になるので、提出しましょう。
返送することによって、問題が起こった商品および今後同じような事にならないように対策しました!
という証明になります。
アカウント再開に至るには、しっかりとした誠意を伝えることが重要です。
改善計画書は適切な内容を明記
Amazonが求めている内容に合致するように書類を提出する必要があり、
求めていないことは、絶対に書かないようにしましょう。
①Amazonに謝罪文を送る
②解決策と今後の改善策を提示する
③実行した期間を伝える
まずは、アカウント停止になった原因についてAmazonに謝罪文を送ることが大切です。
詳しくは下記の記事を参考にしてください。
不適切な内容を送ってしまうと場合によってはアカウントが再開するどころか保留金まで没収される事態になりかねません。
今後の将来的な仕入れ先の領収書を提出
私の場合は、過去の領収書が提出できなかった為、その旨を説明して了承を得たので新しい仕入れ先の領収書を提示しました。
もし、何らかの理由で領収書が提出できない場合は、提出できない理由を明記した上で、Amazonから求められた際に新しい仕入れ先の領収書を提出しましょう。
請求書や領収書には、
・日付:購入日
・商品名: 購入した商品
・個数: 購入した商品個数
・住所: 購入先
・電話番号: 購入先
の詳細な記載があるものが必要条件となっています。
アカウント停止を未然に防ぐ方法
では、アカウント停止を未然に防ぐことは可能なのでしょうか。
という質問ですが、これは可能です。
というか、絶対にするべきと言えるでしょう。
停止にならない確率は100%とは言い切れないですが事前に対策をおこなうことで、ご自身のアカウントを守ることができます。
その対策については、次の5つです。
・商標に違反する商品は仕入れない
・利用規約に沿った運営をする
・中古せどりに取り組む
・中国輸入OEMに取り組む
・他販路展開も考えておく
Amazonのアカウントが理由もないのに突然停止することはなく、大体何らかの原因が引き金になって停止に至ります。
規約に沿った運営をおこなえば、停止など滅多に起きないので、そこまで心配する必要もないです。
商標に違反する商品は仕入れない
知的財産権侵害の申し立てを受けるとアカウントが停止する恐れがありますので、絶対に仕入れないようにしましょう。
権利者の商品を無許可で販売することは禁止されています。
https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/seidogaiyo/chizai02.html
出品してはいけない商品の確認方法として、商品ページの出品者一覧にメーカーや公式ショップが販売していないか確認することで、未然に防げます。
利用規約に沿った運営をする
アカウント停止になる理由は様々な要因がキッカケとなります。
商品の販売に限らず、
・不適切な商品コンディションの説明
・カスタマーレビュー(悪い評価)が増えた
・配送遅延を繰り返す
・ユーザーからの質問に対して回答遅延を繰り返す
このような利用規約を無視したり繰り返すことで停止になるリスクが高くなるので、注意が必要です。
Amazon(利用規約ガイドライン)は都度確認しておきましょう。
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/GSNV3657R94YP9DZ
中古せどりに取り組む
アカウント作成して1年未満の方であれば入り口として中古せどりを取り組んでいくのがお勧めです。
理由は、1年未満のアカウント歴が浅いセラーが新品商品を販売すると知的財産権侵害など取り締まりの標的になり易いからです。
例えば、
・サーモス
・ニンテンドー
・タイガー
・パナソニック
・キャノン
など、出品すると危険性が高い商品はたくさん存在します。
注意しておいてほしいのですが中古品でも知的財産権侵害やメーカー警告など、申し立てされるケースがあります。
家電などの日用品を仕入れる場合は気をつけましょう。
実際に私も中古デッキに対して知的財産権侵害の申し立てが来ました。
本や雑誌は、ほとんどの確率でメーカー警告などがこないので、これからせどりを始める初心者の方には非常にお勧めです。
中国輸入OEMに取り組む
私が中国輸入を始めたキッカケの1つとして、アカウント停止リスクを回避する為と言っても過言ではないです。。
自社ブランドとして商品を販売していくので、もし相乗りされた場合、権利者として申し立てをする側です。
中国輸入の単純転売は国内せどりと比較してアカウント停止リスクに関して、さほど変わらないですが、OEMは自社のブランドで販売するので、ほぼアカウント停止になることはありません。
中国輸入を取り組んでいく上で、それぞれの「メリット・デメリット」については下記の記事をどうぞ。
他販路展開も考えておく
Amazonに依存し続ける考え方は、危険ですよね。
1つのプラットフォームに固執すると、もしも何らかの理由でアカウント停止になった場合は致命的です。
他販路も持っておけばリスクヘッジに繋がるので、非常にお勧めです。
・ヤフーショッピング
・楽天
・ヤフオク
・メルカリ
アカウント停止になってからでは遅いので、その前に他の販路も構築しておくべきでしょう。
ヤフーショッピング、ヤフオク、メルカリは審査が通れば無料で簡単に使うことができるのでハードルは下がります。
特にメルカリではアクティブ数が1000万人を超える大規模のプラットフォームなので、積極的に使うべきです。
Amazonでは売れない商品やカタログにない物でもメルカリでは売れた!
というケースが非常に多いです。
そして、真贋調査やメーカー警告などが来ることは、まず無いと言っていいでしょう。
安心して取り組める市場としてお勧めです。
まとめ
今回は、アカウント停止になる前の予防策や準備が何よりも重要だと言うことをお伝えしました。
証拠となる領収書、レシートは必要情報が明記された物をわかりやすく保管しておくことによって、即座に提出できるので、やりとりをスムーズに進めていくことができます。
Amazonから提出を求められてから、探すのは大変ですからね。
アカウントが停止になった場合、以下の順番に沿って進めていきましょう。
①Amazonに謝罪文を送る
②解決策と今後の改善策を提示する
③実行した期間を伝える
まずは、アカウント停止になった原因についてAmazonに謝罪文を送ることが大切です。
そこで、Amazonからのアクションに対して的確な回答を提示できればアカウント再開までの道のりは、決して難しくはないです。
ここで間違った内容を送ってしまうと、アカウント状況が一気に悪い方向に進んでいくことになりかねないので注意が必要です。
詳しくは下記の記事を参考にしてください。
基本的にアカウントは1つしか作れないので、大切に使いましょう。
トラブルを防止する為には、しっかりとAmazon規約に沿った運営を心がけることが何よりも重要です。
このようなアカウントリスクに関しても、私の運営しているコミュニティでサポートしています。
まずは、下記の記事をご覧ください
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