簡易OEMという言葉は、AmazonにおけるOEMビジネスから生まれた言葉です。
Amazonでは一つの商品ページに対して、複数の出品者が出品できるシステムとなっています。
出品者側からしてみれば、競争相手が多い商品に対してはできるだけ価格を下げる価格競争が起こったり、カートボックスが取れないという問題が生まれます。
これらの問題の解決策として生まれたのが「簡易OEM」です。
簡潔にお伝えしますと、
海外から輸入した既存品にブランドを印字した紙タグやパッケージを付けることで、簡単にオリジナルブランド商品として販売できる方法が簡易OEMと言います。
この簡易OEMを実行することで、価格競争やカートボックスが取れないなどの問題を回避することができるのです。
つまり、お客様が欲しいなってなった商品を検索してみた時に、検索にヒットすることで独占販売が可能というわけです。
このように一見メリットしかなさそうで初心者さんでも取り組みやすいのが特徴ですが、そのぶんライバルも参入しやすいのでデメリットも多数あります。
メリットについては下記の記事を参考にどうそ。
https://hiyun.jp/chugokuyunyu/
そこで、今回は中国輸入簡易OEMのデメリットについて解説していきたい思います。
この記事でわかること
・不良品が出てくるため返品リスクがある
・仕入れ原価や代行手数料の他に広告や画像作成などの費用も掛かってくる
・ライバルと商品が被る場合がある
では、さっさく見ていきましょう!
中国輸入簡易OEMのデメリット
カタログが育つまで時間がかかる。
上記にも記載してありますが、中国輸入自社ブランド販売では、カタログが育つまで、かなりの時間を要します。
なぜ、カタログが育つまで時間が掛かるかと言いますと、自分のオリジナル商品なので、商品ページを一から作成する必要があるからです。
AmazonOEMで稼げるようになるまで、どのくらいの期間がかかるのか?についての詳しい内容はこちらの記事をご参考ください。
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更に中国から仕入れをおこなうので、買い付けから手元に届くまでの時間も、2~3週間程掛かります。
このように、せどりと比べてキャッシュフローや収益化まで、期間を要するので黒字化まで時間が掛かります。
不良品が出てくるため返品リスクがある
僕も何度か、不良品の返品などありましたが、中国輸入販売をやっている方なら、何度か経験があると思います。
仕入れをする前に、必ず代行業者側が、しっかり検品をおこなってくれるのですが、発注数が多いと不良品を見落としてしまいます。
また中国人は日本と環境が違うので、検品の基準が甘かったりします。
安い物だと破れやすかったり、物によっても変わってきます。
不良品などが多い仕入れ業者からは、今後仕入れないように対策しましょう。Amazonなどのプラットフォームに出品している場合は、すぐに返送をかければ問題ありません。
仕入れ原価や代行手数料の他に、広告や画像作成などの費用も掛かってくる
中国輸入自社ブランド販売を始めるには、仕入れ原価や代行手数料と別に、商品ページで使用する『画像作成・商品の認知度を上げる為に必要な広告費用』などが掛かってきます。
その分、更に費用が掛かってきますので、自社ブランド販売を始めようと思っている方は、覚えておきましょう。
例えば、資金10万から始める場合。
仕入れ資金5万
広告費用5万
自分の使える資金のキャパを超えないように市場を選択すること。
粗利益で利益率30%を最低限確保することが望ましいです。
(売上総利益÷売上高×100」)
それ以下はジリ貧になりやすい。
利益率30%を目標にした場合→原価率40%くらいを抑えておくべき
(原価率(%)=売上原価÷売上高✕100)
少ない資金で運用する場合→仕入れ原価(1.5ヶ月分)6万円を目安
1.5ヶ月の仕入れが6万の場合、
(4万円×1.5ヶ月=6万)
1ヶ月の仕入れは、
(6万÷1.5=4万)
つまり
1月分の(仕入れ原価)4万円÷0.4(原価率)=10万
10万の売上規模だと仕入れ原価(1.5ヶ月分)6万円を超えることはないので、これくらいの市場が望ましいです。
広告費用
広告運用は収益化する上で必須な課題です。
新規リリースと同時に広告を出稿していくのですが、目安としては仕入れ原価と同等の広告費を用意しておくことで余裕を持って運用することができます。
仕入れ原価5万円→広告費5万
ライバルの数や市場規模によって異なるので、一概に言えないですが、仕入れ原価と同じくらい見積もっておくと良いでしょう。
販売実績を増やしていくと自然検索(SEO)に強くなっていくので、広告運用しなくても売上を得ることが可能になります。
広告運用の設定方法やコツについては下記の記事を参考にどうぞ。
画像費用
画像作成の募集をしているランサーズやクラウドワークスなどのサイトからデザイナーを探して依頼します。
Amazonの商品画像はメイン画像を入れて全部で7枚の画像が必要です。
画像作成の一般的な相場は1商品につき8,000~10,000円程度です。
自分の求めている条件やクオリティの高いデザイナーさんを見つけることが大切です。
とは言っても依頼してみないとわからないので、
何人かのデザイナーさんにお試しで依頼してみてその中から厳選していくのがお勧めです。
ライバルと商品が被る場合がある
簡易OEMを取り組んでいく上で、一般的に仕入れ先はアリババやタオバオの既存商品を販売するので、ライバルと商品が被るケースもあります。
リサーチの段階で同じ商品が販売されていないか、入念に確認していくのですが、見落としていたり後からライバルが同じものを被してくることもあります。
で、売り方が下手くそな出品者ですと、同じ商品でも成約率に大きく差が開いていくというわけです。
この辺は戦略次第でライバルと差別化することも可能なので、詳しくは下記の記事をお読みください。
シンプルにライバルよりも商品ページや付加価値で差別化できれば問題ありません。
ただ、ライバルの商品ページが強い場合は、同じ商品を意図的に被すようなことができないので、諦めるしかありません。
まとめ
中国輸入簡易OEMはOEMと比べて初心者さんでも取り組みやすく、少ない資金で始めることができますが、収益化になるまでの時間も掛かり、仕入れ原価以外にも様々な輸入経費が掛かかる上で不良品のリスクも考えておかなければなりません。
しっかりと計画を立てて失敗のリスクを最小限に抑える対策をしながら取り組んでいくことが重要です。
中国輸入ビジネスはハードルが高いイメージを持っている方が多いと思いますが、そんなことは一切ありません。
というのも、自分に合った販売戦略や取り組み方がわからないだけなので、なかなか行動ができないのが現状です。
簡易OEMはご自身の使える資金に見合った適切な市場選択をおこなうことが成果を出す秘訣です。
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