こんにちは!ひゆんです。
今回はAmazonや権利者から知的財産権のメールが届いた際の対応方法を具体的に解説します。
この記事で学べることは、
・知的財産権侵害とは?
・知的財産権侵害のメールへの謝罪の対応
・知的財産権侵害の対策方法
について内容が分かります。
知的財産権侵害とは
知的財産権とは、知的財産基本法によって定められた権利の事であり、知的創造活動によって生み出されたものを、創作した人の財産として保護するための制度です。
つまり、許可なく権利者の商品を販売してはいけないというルールがあります。
また、Amazonが定めている規約に関しても以下の内容が記載されています。
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/201361070
例えば、ご自身がオリジナルブランド商品を販売している場合に、他の出品者が同じ商品ページで販売していたら、たまったものじゃないですね。
ですので、出品する場合は権利者に許可をとるか、販売しないの2択になります。
知的財産権侵害に関するメールの対応
では、本題の知的財産権侵害のメールでの謝罪についてお伝えします。
2021年3月25日、Amazon様から、見るからにヤバそうな1通のメールが届いてました。
件名には『アカウントポリシーご確認のお願い』
内容を読み進めていくと、権利者より偽造品であるとの申し立てがありました。
との内容でした。
一瞬、アカウント停止が頭によぎりました。
実際に送られて来たメールの内容はこちらです。
↓↓
現在、出品者様のアカウントの審査を進めさせていただいております。
やってしまった。。。
後は、アカウント停止になるまで、時間の問題だと思いました。
他に収入の柱があれば問題ないですが、Amazonのプラットフォームしかない僕はドン底の気持ちでした。
直ぐに、僕のお世話になっている師匠に事情を話し、『偽造品』ではないことを伝えるべく、できる限りの解決方を教えていただきました。
このようなメールが届いた場合は、必ずAmazonから求められている情報を的確に間違いのないように送らなければなりません。
今回の件は何でしたか?
「権利者より偽造品であるとの申し立てがありました」
という内容ですよね。
Amazonからアカウントポリシーの警告などがきた場合、まずやるべき手順を記載しますので、今後参考になるかと思います。
上記に記載した順番に謝罪メールを送ります。
実際に、僕が送ろうとしていたメーカーへの謝罪メールをお見せします。
メンターから添削していただいたので、アカウント停止などにならずに済みました。。
添削前のメール
↓↓↓↓↓↓
私はAmazonストアで販売をおこなっている、ショップ担当の○○と申します。
貴社商品である、
商品名: ○○
ASIN:
Amazon警告メールが来たストアで出品販売しておりました。
本日3月25日に以下のご連絡とご指摘のメールが届き、内容を確認致しました。
↓
このたび出品者様の商品について、権利者より偽造品であるとの申し立てがありました。
権利者が申し立てを取り下げない場合、または出品者様から必要な情報の提供がない場合は、権利者の要請に応じて出品者様の連絡先情報を伝える場合がありますので、ご了承ください。出品を確認しましたところ、上記のご指摘の通りであることに気づき、即出品を取り下げ削除致しました。出品に際しては注意しておりましたが、当方の不注意および知識不足で、この度はご迷惑をおかけしまして誠に申し訳ございませんでした。心より深くお詫び申し上げます。
同じ事態を起こさないよう、今後はより一層確認し注意して参ります所存です。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
※添削後のメール
実際に権利者へ送った謝罪メールです。
↓
添削後と添削前の違いが、分かりましたか?
答えは、謝罪です。
許可なく、メーカー品を販売していた事については、謝罪しても問題ありませんが、僕の場合は、偽造品について謝罪しています。
権利者への謝罪メールですが、むやみに謝罪をしてしまうと、偽造品を販売していたと認めてしまう事になりかねないと、教えを受けました。
これは、完全にアウトということなので、絶対に覚えておいて下さい。
本当に、文章の伝え方一つで、ここまで状況が変わってきます。
相手にメールを送る際、内容も重要ですが、『件名』はとても大切です。
件名が適当では、何のメールかも分からず、最悪の場合メールすら開いてもらえないかもしれません。
内容の要約ですので、何のメールなのかを分かりやすく記載します。
添削前の僕が考えた件名の内容です。
↓
【知的財産に関するお詫び】
この件名は全てアウトでした。
確かにこれだと、一体何が伝えたいのか、分かりづらいですよね。
どんな要件なのか、一目で確認できる要約を明記するべきです。
では、添削していただいた後の適切な件名は以下の内容です。
↓
今回の要件は、権利者からAmazonに偽造品の、申し立てがあった訳ですから、
件名は「Amazon様への【偽造品申し立て】に関する件」
という内容が正解です。
ぱっと見ただけで、重要な要件というのが、確認できます。
相手から求められている内容に不備がないか最終確認をして、さっそく権利者に謝罪メールを送りました。
先程説明した通り、もしここでおかしな文章を送ってしまった場合、権利者からAmazonに報告され、最悪な事態になりかねません。
このような事態が起きると、かなり焦る気持ちは分かりますが、1度冷静になって的確な内容を送ることが大切です。
僕もかなり焦っていたのか、謝罪メールの内容がおかしくなっていたし、求められていない情報を文章にしていました。
メーカー側に謝罪をおこなった後は、次のアクションとして、Amazon様への謝罪メールの内容です。
Amazonから届いたメールに対して、僕が考えた添削前の文章はこちら
↓
○○ショップ担当の○○と申します。
この度は、アカウントポリシーを確認しておらず、下記の商品を出品してしまい、誠に申し訳ございませんでした。
商品名:
ASIN:
侵害の種類: 偽造品
商標:
申し立て番号:
本日、アカウントポリシーを確認しました。
今回、上記の商品を正規品から購入したレシートを送ります。
今後、アカウントポリシーの厳守をしっかり把握し、許可なく製品を出品することを、今後一切しませんことを誓います。
今回はAmazonから『アカウントポリシーを確認しましょう』という内容なので、これに対して、以下の返信をしましょう。
・アカウントポリシーを確認したことの報告
・今後はアカウントポリシーを遵守すること
Amazonに何か文書を送るときは必ず、
「Amazonから求められている内容」をしっかりと書いて、
「Amazonから求められてない内容」は絶対に書かないことです。
その基本からすると、僕の考えたメール文は、全くダメなケースなんですよね。
という教えをいただいたので、直ぐに修正して再度確認していただきました。
そもそも、Amazonから届いたメールの件名は、何でしたか?
通知: 【アカウントポリシーご確認のお願い】
でしたよね。
添削していただいた文章はこちらです。
↓
○○ショップ担当の○○と申します。
この度、偽造品の件について、アカウントポリシーに記載してある内容を確認していなかった事を深く反省しています。
また、アカウントポリシーに記載してある知的財産の下記の内容を確認しました。【Amazon偽造品の取り組み】
Amazonで販売する商品は、正規品でなければなりません。偽造品の販売は厳しく禁止されています。このポリシーを遵守しない場合は、出品権限の取り消し、売上金の支払い留保やAmazonで保有している在庫が廃棄される場合があります。【Amazon知的財産権ポリシー】
Amazonは、購入者に世界中で最も幅広い種類の商品を提供し、すばらしい購買体験をしていただけるよう取り組んでいます。Amazonでは、ブランドやその他の権利所有者の知的財産権を侵害する出品を禁止しています。『Amazonでは、ブランドやその他の権利所有者の知的財産権を侵害する出品を禁止しています』上記の内容が書かれているにもかかわらず、こちらの確認や知識不足などで、○○グループ株式会社様に申し立ての、許可もとらずに下記の商品を出品していたことを心から反省しております。今回は、ご迷惑をお掛けしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。【商品名】
ASIN:
今回、○○株式会社様に許可をとらずに販売した為、このような偽造品の申し立てがあった事に関しては理解しております。出品する場合は、仕入れ先の請求書を提出して○○株式会社様から申し立ての許可が降りてから出品するべきでした。しかし、私が今回出品していた商品は正規品であり偽造品ではありません。株式会社様には、偽造品ではないことを伝えております。今後、○○株式会社様の商品やアカウントポリシーの規約に関する全ての商品は、しっかりと確認して、申し立ての許可が降りてから出品致します。許可なく製品を出品することを、今後一切しませんことを誓います。
上記の文章内容のように、詳細にアカウントポリシーの、どこの部分を読んだのかを明確に記載しましょう。
文章の書き方1つで、本当に反省しているという気持ちが相手に伝わります。
アカウントポリシーに関する、申し立てがあった商品は必ず、2021年◯月◯日、どこのお店で、購入したのかを記載しましょう。
必ず、正規品で購入したものであり、偽造品ではないということを伝えましょう。
領収書の撮影ポイント
もしもの為に、エビデンスとして購入先のレシート(領収書)を撮影して、保管しておきましょう。
Amazonから証拠となるレシートを求められた場合に直ぐに提出できる為です。
四方八方からレシートが途切れないように、また、レシート以外のものが映らないように撮影するのがポイントです。
また、分かりやすくする為に、アップと全体のレシートを1枚づつ撮っておきましょう。
僕が実際に撮っておいたレシート画像です。
画像編集で明るさアップなどができるので、なるべく綺麗に分かりやすく撮る事が大切です。
・なるべく白背景
・レシート以外に他の物が映らないようにする
・編集機能を使って明るさ調整
僕は2018年頃にAmazonアカウントを作成して、2年半経っています。
幸いにもアカウント一発停止にならなかった為、本当に運が良かっただけだと思います。
新規アカウントだったら、一発アカウント停止、だったかもしれませんでした。
今回の仕入れ商品は、エディオンで仕入れた物で、発送方法は自社出品でした。
出品して1週間も経たない内に、メーカーから申し立てが来たので、かなり危険な商品を出品していた事を改めて実感しました。
商品ページを確認してみると、メーカーが商品を販売していた事を見落としており、不注意での結果、このようなことが起きました。
商品を仕入れる前は、必ず商品ページにメーカーが販売していないか、確認しましょう。
下記の販売元が該当する商品のメーカー名の場合は危険なので、出品はやめておくのがベターです。
メーカー警告からの対策方法
特に新規アカウントを作ったばかりの方は、知的財産権の侵害の警告が来やすい傾向がありますので、出品する商品の選定は注意が必要です。
正直、初心者の方はどの商品のメーカーから申し立てがくるかは、誰もわからないのが現状です。
下記の特許情報プラットフォームを使って、知的財産権の有無を調べることができます。
商標にチェックをいれて、検索窓にメーカー名を入力して検索すると確認できます。
件数が0件ですと問題ないですが、何件かヒットした場合、法律的に禁止されているので出品はやめておいた方が良いでしょう。
実際、せどりをされている方はメーカーの商品を許可なく販売している方がほとんどですが、警告が来ていないのは、たまたま運が良いだけです。いつ警告がくるか分からないので事前に対策をおこなって取り組んでいきましょう。
情報で聞いた話ですが中古品でも真贋調査が来るみたいなので、くれぐれも気を付けた運営をおこないましょう。
ただ滅多に中古品で、真贋に関する申し立ては少ないですが、万が一来た場合は、上記の内容を参考に謝罪メールを送ってみて下さい。
年々Amazonのプラットフォームが、偽造品などの取り締まりを強化しているみたいなので、軽い気持ちでメーカーの商品を出品すると本当に危険だと感じました。
今回は上記のメールで対応しましたが、メーカー側とAmazonどちらも返答はなしでした。
知的財産権侵害の警告などが来た場合、アカウント健全性のスターテスに減点がつきます。
これが、どのくらい溜まるとアカウント停止になるかは、アカウント歴にもよって異なってきます。
スターテスは減点されてから180日後にリセットされる仕組みになっています。
それまでは、謝罪メールを送ったりしてもリセットじたいはされませんので、注意が必要です。
こういったケースもあるので、必ずしも返答がなければ、解決できないということではありません。
ただ、真贋調査のようなパターンだと、アカウントが一時的に停止され、このような軽い対応ではないです。
改善計画書を提出してレシートを添付しなければならないですし、売上金もアカウントが再開されるまで、保留です。
Amazonのプラットフォームを使って販売をしている方なら致命的になりかねないです。
特に、これから新規で出品アカウントを作る方は、本当に販売する商品には気を付けてください。
初心者さんがAmazonで販売する場合は、古物商許可証を先に取得して中古品せどり、もしくはメーカー警告から解放されるOEMビジネスを実践する方が、リスクを最小限に抑えた運営ができると思います。
古物商許可証とは、古物を扱った販売・売買を行う取引のための許可証となります。
古物商許可証の取得方法や詳しい内容は以下の記事を参考にどうぞ。
↓
まとめ
最後に知的財産権侵害についての警告がきた場合の対応をまとめます。
・出品ページ(在庫管理画面)から該当する商品のAISNを削除する
↓
・メーカー側に対して、謝罪メールを送る
↓
・Amazon側に対して、謝罪メールを送る
権利者から偽造品の申し立てや真贋調査など、どのタイミングでくるかは正直分かりません。
アカウント歴が長い出品者でも、突然メーカーからの申し立ての警告がくれば、アカウント停止になる可能性はあります。
確証はないですが万全の対策としては、Amazonの規約をしっかり厳守することです。
下記のプログラムポリシーの知的財産のコンテンツは都度見ておきましょう。
他にはセラースケットというツールがあるのですが、販売すると危険度が高い商品を「A」~「リスク低」という5段階にわけて表示してくれる神ツールがあります。
アプリ版では店舗リサーチに対応している機能があり商品のバーコードを読み取ることができます。危険度の高い商品をその場で確認することで、仕入れずに済むことができます。
セラースケットは他にもアカウントに関する様々な機能が用意されているので、詳しくは下記の記事をご覧ください。
まだ、知的財産権侵害の警告などの経験がない方は、本記事を参考にして事前に対策しておくことが大切です。
この記事が少しでも読者様のお役に立てれば幸いです。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。